薬剤部


感染経路
- ノロウイルスに汚染された食品を食べて感染する場合
- ノロウイルスに感染した人の糞便や嘔吐物などから感染する場合
症状と治療法
- 主な症状は下痢、嘔吐、吐き気、腹痛、発熱です。感染すると1〜2日の潜伏期間の後、これらの症状が現れます。通常、1〜2日で治癒し、後遺症が残ることはありません。感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。また、激しい下痢や嘔吐により急激に水分を失いますので、乳幼児や高齢者では脱水症状に注意が必要です。
- このウイルスに効果のある薬はなく、有効なワクチンもありません。脱水症状を防ぐために、イオン飲料などで電解質、水分を補給します。感染症に伴う下痢は、病原体を速やかに排出する防衛作用であり、下痢止め薬は病気の回復を遅らせることがあるので使用しません。
感染防止と予防法
- ほとんどの場合、感染経路となるのが手指です。日頃から、食事前やトイレの後などに石鹸を使ってしっかりと手を洗うことが大切です。手洗いについては、「おくすりのはなし:その17」をご参照下さい。
- ノロウイルスは感染力が強いため、糞便や嘔吐物の処理には十分注意する必要があります。消毒が不十分の場合、その後乾燥してウイルスが空気中に舞い上がり、これを口から吸い込んで感染することがあります。
- 殺菌には加熱や次亜塩素酸ナトリウムが有効です。
- 排泄物が付着した床、トイレなどの消毒には0.1%、
- 調理器具、おもちゃなど直接手で触れる部分の消毒には0.02%の次亜塩素酸ナトリウムを使用します。
(例)0.1%消毒液の作り方
家庭用塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム濃度約5%)10mlに水を加え合計500mlにする。
- ノロウイルスは熱に弱いので調理の際には食材の中心部まで十分に加熱することが重要です。温度の目安は85℃ 1分以上です
手洗い、加熱調理、塩素消毒でしっかり感染を予防しましょう。